池袋、板橋に用事があったのですが、聞くと板橋に縁切榎という、縁切りにご利益?のある榎があるということで行ってきました。
縁切榎の由来
元は伝承のようです。
ある頃からか、この木下を嫁入り行列が通ると、必ず不縁になるという流言が広がり、そこからこの霊木にまつわる縁切信仰が生まれたものと思われる。このような民間のたわいもない流言が、やがて徳川家に降嫁した五十宮(いそのみや)、楽宮(さざのみや)の行列がこの霊木の下を通ることを避けるという状況を生み出した。また、和宮(かずのみや)下向の折には、榎を菰で包み、その下を通って板橋本陣に入ったという伝承も流布されている
行き方
アクセスとしては都営三田線の板橋本町から歩けば5分ぐらいです。
このサイトに行き方が詳しく書いてあります。道沿いなので、Googleマップを使っても道に間違えることはありませんが、あまりに小さいので行き過ぎてしまうかもしれません。
縁切榎
榎の木自体は道路沿いにあるのですが、道路からちょっと入った所に祠と石碑があります。ここでお参りをして、左脇にある絵馬奉納書に絵馬を奉納します。絵馬に書き込む場所は絵馬の向かい側、祠の右側にあり、マジックペンも何本か備え付けてありました。この祠は無人なので、絵馬は隣りにある長寿庵というそば屋か、その隣の柳花という美容院で買うことが出来ます。根付が付いて1000円です。美容院の方が買いやすいと思いました。
絵馬には個人情報保護シールが貼ってありますので、何が書いてあるのか見ることは出来ません。
でも、大抵どろどろした怨念のこもったことが書かれていると思いますので、負のオーラを受けないためにも読めないほうが良いと思います。
縁切榎自体は道沿いの祠の入り口に2本あります。言い伝えでは、この樹皮を持っていると願いが叶うという言い伝えがあって、樹皮を剥ぐ人が相次いだため、竹を巻いて防御してあります。
樹の上はこんな風になっていて、青葉が茂っています。
旧中山道散歩
板橋は中山道の一番目の宿場です。縁切榎は旧中山道沿いにありますので、そのまま旧中山道をJR板橋駅の方に歩いてみました。これは、縁切榎の近くの案内板に板橋駅近くにむすびの欅というのがあると書いてあったためです。縁切榎からむすびの欅まで歩くってなんかよくありませんか?
あるき始めてすぐ、板橋宿の上宿跡を通ります。
板橋
板橋の名前の由来になった石神井川を渡る板橋も渡ります。
板五米店
こんな感じの歴史がありそうなお店もそこここにあります。こんな江戸時代から続いていそうな建物のほか、昭和レトロが感じられるお店もたくさんありました。
むすびの欅
こちらは特に謂れがあるわけではなく、縁切榎があるなら近くに大欅があるからむすびの欅にしようかというノリで名付けられたようです。僕と同じように縁切榎からむずびの欅まで歩く人は多いみたいですね。更に縁切榎で買ったおみくじをむずびの榎に結ぶというのもよくやられているようで、樹の近くにおみくじを結ぶ棒がありました。
縁切りの絵馬も奉納してきましたので、無事離婚調停が進行してゆくことを祈るばかりです。